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2011年5月 8日 (日)

4/21レスキュー活動の報告

4/21レスキュー活動の報告

報告者:植松暁彦(山形ネット)、小林貴宏(同左) 
日 時  平成23年4月21日(木)9時~16時
場 所  福島県
作業者  地元教育委員会2名、福島歴史資料ネットワーク10名、山形文化遺産防災ネットワーク3名 計15名
内  容  被災した文化財収蔵庫から水損した考古資料の搬出、搬出準備作業
● 現場の概要
収蔵庫は周辺施設の損壊が激しく、庫内には流れ込んだ土砂などが溜まっていた。また土砂により整理棚の多くが押し倒され変形していた。コンテナ箱の多くは変形した整理棚に納まったまま倒れ取り出しにくい上、中には多量の土砂や水が流れ込んでいた。土砂や水の入っていない箱はほぼ皆無であった。収蔵庫周辺はガレキが散乱しており、仮置きする場所の確保も難しかった。腐臭やカビのにおいはほとんどないが、土ほこりは強かった。
● 作業の目標と結果
 当初、収蔵庫内の資料を近隣の文化施設の管理敷地内へ搬出し、仮置きする予定であった。しかし、量の多さに加えて、倒壊した整理棚の撤去、コンテナ箱に流れ込んだ土砂の除去に多くの手間を割かれ、搬出準備の整理で作業を終えた。
● 作業の手順
 変形した整理棚から土砂を含んだコンテナ箱を引き出し、水分を含んで極めて重い箱を2人がかりで運び、中の資料が流れ出さないように注意しながら水分や土砂を軽く除いてから積み上げた。箱の中身は、原状の様子を残したものは稀で、土砂しか入っていないもの、わずかに資料を入れておいたビニール袋が見えるもの、比較的残りの良いものなど多様であり、屋外へ持ち出しよく観察しないと状態を明らかに出来なかった。1基の整理棚から全てのコンテナ箱を出し終えたところで、整理棚自体を戸外に持ち出し、更に次の整理棚に取り掛かるという作業を繰り返した。
 図面ケースも、引き出しに大量の土砂が入っていた。引き出しには、調査時の図面のほか、多くの写真プリント、メモ類も入っていた。当初、簡易な処置を行うつもりであったが、中身が多様であること、量が多いことから現地での処置をあきらめ、主要なものについては近隣施設に引き出しごと搬出した。
 庫内の床には土砂ばかりでなく、散乱した資料も混じっており、これらを後に整理するために土砂の整理を行った。
●作業の所見とまとめ                                         ・全体では、収蔵庫の約半分を約1日で搬出・仮置きを行った。しかし、コンテナ箱は土砂を含み簡便な整理作業にはまだ多くの手間がかかる。
・今回の作業については、埋蔵文化財従事者ならば、ある程度判断がつき直ぐ対応できる部分が多いが、搬出作業自体には専門的知識は必要ではない。
・市担当・福島ネット担当とは、「長期的に進めていき」、「今後、収蔵庫の整理準備や方針などが決まったらお知らせする」とのことであった。
・今後の関わりについて。収蔵庫内の遺物など対応については、考古専攻でなければ難しいかもしれないが、収蔵庫外の図面や写真・遺物整理(土器の洗浄)などは対応可能と考えられる。

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