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2016年4月24日 (日)

熊本史料ネット設立

歴史資料ネットのお知らせをそのまま転記します。

「熊本史料ネット」の設立

投稿日 : 2016424日 最終更新日時 : 2016424日 作成者 : kawauchi カテゴリー : 災害対応

このたびの熊本地震の被害につきまして、あらためて心よりお見舞い申し上げます。
そして、被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げる次第です。

歴史資料ネットワークではこの間、現地関係者と連絡を取り合い、このたびの熊本地震て被災した地域の歴史資料・文化財への対応のための情報共有を行ってまいりました。
そのことについて、423日、熊本で現地関係者による会合が持たれ、正式に「熊本史料ネット」の設立が決定されたとの報告を受けました。

正式名称 :熊本被災史料レスキューネットワーク
略称   :熊本史料ネット
代表   :稲葉継陽(熊本大学文学部附属永青文庫研究センター)
事務局長 :三澤 純(熊本大学文学部)
事務局所在:熊本大学文学部附属永青文庫研究センター
電話:096-342-2304
e-mail
eiseikenkumamoto-u.ac.jp(◆を@に替えてください)

歴史資料ネットワークとしましては、引き続き一時保管場所の照会・確保、活動資金の支援・カンパの呼びかけなど、熊本史料ネットの活動を全面的にサポートしていきたいと考えます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

以下、当会の奥村代表より熊本史料ネットのみなさんにお送りしたメッセージを転載いたします。

熊本被災史料レスキューネットワークの皆さま、全国からの支援の皆さま:
歴史資料ネットワークの代表委員の奥村弘です。
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年前に私達が史料ネットを立ち上げたのは、震災から19日目のことでした。大きな地震が続く中で、現地の方々がこのような早さでネットワークを作られたことに驚くとともに、熊本県の地域歴史文化の底力はすごいなと率直に思いました。
これまでの日本各地の被災地での活動は、地域歴史文化を未来につなぐための様々な地域の歴史遺産を保全するということを基本としながらも、多様な形が取られ来ました。それは、大規模自然災害の特質、その地域のつながりのあり方、歴史文化遺産の残り方の特色、全国からの支援状況がそれぞれ違うことに起因しています。
全国からの支援状況という点では、東日本大震災後、全国的な関係者のネットワークが大きく広がり、それが現在も継続されているというところにあります。しかしながら、このネットワークをどのように活かしていくのかという点では、これまで経験がなく、今回がはじめての対応になるかと考えます。なんとか、現地で活動されている方々の足手まといにならないようにかんばっていきたいと存じます。おそらく不十分な点や課題が次々に起こってくるかと思いますが、率直に指摘していただければ存じます。
災害時には、なにより相互の情報の共有が大切だと考えています。またやり取りについてはメール等が多くなるのですが、具体的な対応方法の決定等については関係者がなるべく直接に議論し、納得しあうことが重要かと思います。なお神戸の歴史資料ネットワークは、情報の集約を、吉川圭太さんをハブに進めています。この点、再度皆さまに確認いたさせていただきます。
私達が最初に活動をはじめた際に考えたことは、多くの歴史資料が失われている中で、「ひとつでも救えれば」ということでした。現地では、安全を確保すること、自分自身の生活対応や職場での対応が最優先となります。その間をぬっての活動になるかと思います。なかなか時間が取れずに悔しい思いをされた方も沢山おられました。それでも様々な形で、ひとつでも出来ることを進めるということが当時基本でした。
また、私自身も経験したことですが、阪神淡路大震災では、被災した状況の中でも日常に同じように考え、それがさらにストレスを生みだすということがありました。最初に、壊れかけた蔵から歴史資料保全を進めたとき、それは被災された方の日常生活の荷物全体の引っ越しになりました。その時はじめて、日常とは違うとはっきり感じたことを今でも強く思い出します。日常とちがった体調管理も重要で、お互いに積極的に声を掛け合っていたことも思い出します。

なお神戸の場合は、当初、被害が少なかったお隣の大阪からの恒常的な人的物的な支援が極めて重要な意味を持ちました。当初、史料ネットの事務局は災害の比較的少ない大阪市に接する尼崎市地域研究史料館にありました。電話対応等の事務局的な機能、レスキュー資材の保管、一時保管場所として館のインフラを提供していただいてはじめて、震災対応が可能となりました。恐らくは、今回も、形は違うでしょうが、激震地から少し離れている方々の支援は重要かと思います、
熊本被災史料レスキューネットワークの皆さま、全国からの支援の皆さま、今後もよろしくお願いします。

 

 

2016年4月22日 (金)

九州歴史科学研究会の呼びかけ

九州歴史科学研究会の呼びかけ

http://kyurekiken.hatenablog.com/entry/2016/04/21/225601

2016年4月21日 (木)

文化財防災ネットワークが被災県にお見舞い

文化財防災ネットワークがお見舞いを表明しました

それぞれがそれぞれのところで、頑張ってますよ

http://ch-drm.nich.go.jp/

熊本市博物館の取り組み

 呼びかけた博物館、これを掲載した市役所。
 立った人を支えるのが、私たちの役目です。
熊本市役所のfacebook(わくわく都市 くまもと)
【熊本市の宝を未来に残すために今できること!!皆で守ろう熊本の歴史!!】
 このたびの地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 さて、阪神・淡路大震災や東日本大震災等の大規模災害の際に、災害復旧時の後片付けや被災家屋撤去に伴い、文化財・歴史民俗資料の処分・廃棄が起こりました。今回の被災で同様の状況になることは、貴重な歴史遺産が失われるにとどまらず、復興のよりどころが永遠に損なわれることになりかねません。
 そこで、市民の皆様には被災により大変な時期とは存じますが、以上のような理由により、家に残されている古文書や古い本、自治会等の記録(地域の記録となりますので、時代の新旧を問わず)や資料、農具や機織りの道具、絵馬のような信仰に関わるもの、生活のための道具などの保全にご協力くださいますようお願いします。 
仮に水に浸かったり、破損してしまった資料でも、今後修復することができる可能性がございます。
この件についてご質問、ご要望等がございましたら、下記までお尋ね下さい。
(問合せ)熊本市熊本博物館
TEL 096-324-3500
FAX  096-351-4257

2016年4月20日 (水)

災害ボランティア情報

 文化財レスキューは、災害ボランティアと連携することもあります。彼ら彼女らこそ、資料保全の瀬戸際に立つこともあります。ろいうことで、災害ボランティア関連の情報です。私は、阪神~中越地震前半までは災害ボラでしたので。。。そちらから得られた情報も一部、お流しします。ご参考まで。

以下本文

  昨日19日の17:30に全国社会福祉協議会より被災地のボランティア情報が発表されました。 詳しくは下記URLからご確認ください。 http://shienp.net/314 被災地では現在、災害ボランティアセンターの設置準備が進められていますが、すでに複数の市町村で開設され、ボランティア募集などが開始されています。 一部現地からは、今回の震災で十数か所の災害ボランティアセンターが設置される可能性があるとの情報も届いています。

2016年4月19日 (火)

全史料協、国会図書館の情報

情報です。

一部を除いて、正念場は民間所蔵資料であることが明らかになりつつあります。

全史料協

http://www.jsai.jp/rescueA/2016EQ/201604EQ.html

国立国会図書館

http://current.ndl.go.jp/

呼びかけ、呼びかけの準備、体力温存

 被災地の一部では家屋の撤去、後片付けが始まっているという情報があります。

 これを受けて教委を通した呼びかけなども用意されているようです。しかし、うち続く地震などの状況から本格的な資料救済の難しい状況に変わりはないと思われます。

 いま、できること。①被災地の知人の方へ、少し落ち着いたころに文化財レスキューに関する情報提供(史料ネットのHPなど)ができるよう準備をしてほしいのです。②救済活動やカンパ要請の動きがおきた時、、ご自身が声を掛けられる人を勘定しておいてほしい、メールリストを準備しておいてほしい、もしくは「ことあらば」「やろう」と情報交換しておいてほしいのです。あとは、③体力温存。

 ある意味、いまできることこそが、一番大事です。

2016年4月17日 (日)

山形ネットの取り組み・予定について 活動報告と目標第182号

山形ネットの取り組み・予定について 活動報告と目標第182号

  新年度に入り、作業を再開します。
 はじめに、去る4月9日の山形ネット定期会合の開催について、皆さまご協力ありがとうございました。
 
【報告】
 定期会合、4月9日土曜日10時より行いました。
 定期会合研修会の事後処理 4月10日日曜日10時より行いました。

【予定】
 芸工大作業場 4月21日木曜日夕方17時半ころより 東北芸工大保存修復研究センター
 米沢作業場、4月22日金曜日夕方16時半ころより新入生説明会、17時半頃より整理作業 米沢女子短大A号館4階
 いずれも、初めて参加の方は、事務局までご一報ください、詳しくご案内します。
 米短作業場の説明会では山形ネットのレスキュー以降の取り組みを新入生に案内し、作業参加への呼びかけを行います。

saveMLAKさんの情報

 博物館等の情報は早くなりましたね。ネットワーク化のおかげですね。

saveMLAKさんの情報です。

http://savemlak.jp/wiki/2016%E5%B9%B44%E6%9C%88%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%9C%B0%E9%9C%87

2016年4月16日 (土)

各地、各団体の取り組みについて

 被災地では被害の拡大の一方で、歴史や保存、修復、博物館といった皆さんの取り組みが始められているようです。

 神戸の資料ネットでは会議を開催。行政はもちろん、各資料ネットや関係者も情報収集に当たっておられる様子です。

 自然史系博物館ネットも情報を提供中です。http://www.naturemuseum.net/blog/2016/04/post_59.html

 もちろん、生命の確保が第一で、資料保存よりも大事です。そのことを踏まえたうえで、それ以上の意見は慎みたいと思います。まずは、常識の範囲において、現場の意向を最大限尊重して、それを支えてゆくことが、今は大事です。

 後衛に私たちがいることを、前線の皆さんはわかっておられる。彼らが声を掛けてくるときに備えて、私たちは、この位置を動いてはならないのです。前線が安心して、猛烈に働けるように、私たちは、気を引き締めて控えておりましょう。

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